最近はどこもツバメが減っていますが、以前は人通りがある駅周辺にツバメが多いことが普通でした。ところが、このごろは駅周辺からツバメが少なくなり、駅構内ばかりに巣ができている場所が多いようです。1990年代から全国的にカラスが増え、そのカラスがツバメを襲うようになったせいで、ツバメたちは奥まった場所に巣を作るようになったのかもしれないと想像しています。
JR立川駅もツバメが多い施設で、今年は5月時点で6つの巣ができています。ここでは昨年、狭い場所の巣から全部のヒナが落ちてしまい、そのヒナの保護を人工巣をつけてお手伝いさせていただいた御縁があって、今年は届かない位置にある1巣以外のすべての巣にフン受けを付けさせてもらいました。これまではフンが床に落ちているせいで、駅の利用者にツバメが迷惑がられていないか心配でしたが、今年はほとんどフンが落ちなくなり、通りがかりの人たちが巣の前で足を止めて会話をしたり、写真を撮ったりする姿をよく見るようになりました。フン受けにはかわいいツバメのイラストが描いてあるので、フン受けがないときよりも人々がツバメに気づきやすい効果があるようです。


南口のエレベーター上の巣は小さい上にヒナが6羽生まれていて、生後1週間立たないうちに2回もヒナが落ちてしまいました。そこで駅員の方と相談して、この巣のヒナを人工巣に移しました。元の巣のすぐとなりに人工巣を付けたので、親ツバメはすこし戸惑いましたが、すぐにヒナに虫を運ぶようになりました。都会では土が少ないせいか、小さな巣がよくあります。人工巣は実際のツバメの巣より少し大きめに作ってあるので、ヒナが落ちる事故を防ぐことができます。


駅員の皆さんには、フン受け・人工巣の設置や、落ちたヒナを巣に戻したりするたびに脚立を出したり、人通りの多い駅なので交通整理をしていただいています。お仕事の最中に時間を割いてくださって、本当にありがたいです。
ところで、立川駅のツバメたちは、夜でもビルの明るい照明で虫捕りをしています。都会は虫が少ないのですが、虫捕りできる時間は長いのかもしれません。でもだんだん朝も早くなるので、親が疲れてしまわないかと少し心配です。
(神山和夫)
ツバメが小さいので、Youtubeの解像度を最大にしてご覧ください。


