シリーズ★2025年のツバメを振り返る⑥「ツバメの子育て応援・大家さんにご相談」

5月中旬、よく通りかかるマンションの通路に新しくツバメの巣ができました。巣は通りから見え、カラスに簡単に落とされそうです。通学路で朝の一定の時間帯は小学生から高校生が続々とやってきて賑やかなのですが、早朝や昼間は人気が少ない場所なので、天敵避けを付けさせてほしいと思いました。

ツバメはあれよという間に産卵を終え抱卵開始。ある朝、カラスが巣のある通路に入っていくのが見え、「やられた!?」と駆け寄ると・・・無事。どうやらカラスはヒナが生まれたか育ってきたか探っているようでした。たまたま傍にいた方に伺うと、近くに大家さんが住んでいることがわかりました。これはもう一刻も早く、大家さんにご相談!です。

“ピンポーン”

まずはインターホン越しに大家さんに用件をお伝えすると、「ちょっと待ってて・・・」と外へ出てきてくださいました。私は近所に住んでいて地域の巣に天敵対策などをしていることを話し、持参した参考例の写真を見ていただきました。

「これまでも時々ツバメが来たけれど、いつも巣立ちまでいかないんだよね・・・」と大家さん。そして「脚立はあなたが持ってくるの?大丈夫?高いところ、気を付けてよ」と作業の安全を確かめた上、取り付けを承諾してくださいました。

今回もフン受けから麻紐を張る方法で対策しました。因みに、このように天敵対策の相談をする際、フン対策も同時に行うことで建物の管理者や住人からの理解を得やすくなります。

取り付けに時間が掛かると卵やヒナが冷えてしまいますので10分程度で済ませ、離れた場所から親鳥が巣に入るのを確認しました。右の写真が親鳥が巣に入ったところです。左は使った道具類です。

取り付け後は紐が外れたりしていないか、ほぼ毎日見回りましたが、住んでいる方に怪しまれないよう数秒で済ませました。

そして、ヒナは無事に巣立っていきました。この場所からヒナが巣立つのは、とても久しぶりのことでした。

8月、見回り終了のご挨拶に再び大家さんを訪問しました。フン受けと紐を外したことを伝えると「アレ、外したんですか?」と意外そうな大家さん。フン受けなどは付けっぱなしにせず、ツバメが来て産卵してから、その都度付けた方がいい(※)ことを説明すると、「フン受け板を付けると次は違うところに巣作りするんだよね」と大家さん。確かに、通路には古巣跡がいくつかあり、大家さんが過去に付けたベニヤ板のフン受けが3箇所に残っていました。

ヒナが巣立ったことはもちろんですが、思い切って大家さんを訪問し、フン受けを付けるタイミングについても説明できたこともよかったと思います。

※1シーズンの子育てで2回目も1回目と同じ巣を使う場合、1回目でつけたフン受けは外さなくても大丈夫です。ただ、1回目の子育て後、フン受けに溜まった一番子のフンを取り除いておくことをお薦めしています。フンに虫が湧いたり、カビが生えたりすることがあります。

(小川美奈子)