ツバメの人工巣の設置活動
ツバメが減ってしまった場所や、ツバメの巣を作らせてあげたいけれど場所を誘導したい施設などに人工巣を設置しています。このプロジェクトはツバメ誘致のモデルになるよう公共性のある施設を中心に、NPO法人バードリサーチと協同で行っています。
豊浜サービスエリア
高速道路のサービスエリアは一日中人で賑わっているので天敵が近づきにくく、ツバメが好んで巣作りをする場所です。特に24時間人の出入りがあるトイレの側は人気のある巣場所ですが、ツバメが巣を作ると困る場所もあります。香川県の高松自動車道のサービスエリアでは、ツバメに子育てしてもらって大丈夫な場所に人工巣とフン受けを付けてあげています。
道の駅ゆめすぎと
都会から離れた場所にぽつんとある道の駅は人の往来が多い上に、エサの昆虫が豊富なのに周囲に建物が少ないので、ツバメがよく巣を作ります。埼玉県の道の駅ゆめすぎとではトイレや柱に人工巣を付けさせてもらい、一時は5つの人工巣で子育てがされていました。ただ残念ながら、その後カラスの被害などでツバメが減ってしまっています。
松屋銀座東館と配送センター
東京の銀座ではツバメの巣が減り、いまでは数カ所にしか残っていません。そのひとつ、松屋銀座に人工巣を4つの人工巣を付けさせてもらいました。2023年までに、3つがいが利用して、15羽のヒナが巣立ちました。カラス避けのためにひも張りをしてあります。設置には「銀座のツバメ」著者の金子凱彦さんに協力していただきました。
国立駅旧駅舎
JR国立駅前に移設された旧国立駅舎は、昔から市民に親しまれてきた赤い三角屋根の建物で、駅舎だった当時はたくさんのツバメが営巣していました。移設後もやってきたツバメのために、2024年2月に人工巣を取り付けました。この人工巣での営巣記録はブログで掲載しています。