2025多摩川のツバメねぐら調査
2025年は、これまでねぐら調査をしていた多摩大橋下流と昭和堰には大きなねぐらは形成されず、拝島橋と日野用水堰のあいだにある中州のヨシ原にねぐらが形成されています。2000年ごろこの付近にあったねぐらに近い場所のため、当時と同じ名称で日野用水堰ねぐらと呼ぶことにしました。このページの記録は「多摩川ツバメのねぐら入りカウントチーム」の調査と記していただければ、利用・転載は自由です。私たちの調査は夕刻に多摩川上流から飛んできて拝島橋や多摩大橋を通過するツバメをカウントしているため(大半のツバメはこのルートでねぐらへ飛来します)、ねぐらの個体数は実際よりも過小評価であることに留意してください。
拝島橋:①~④はカウントエリア。 多摩大橋:①~⑦はカウントエリア。⑦は塒より下流のカウントエリア。 | |||
観察日 | ツバメ | 天気 | 備考 |
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7/27 日野用水堰 | 20000羽~ 30000羽 推定 | 晴 | この塒の規模の把握のため塒入りを観察。塒は生い茂る樹林の向こうにあり、距離もあるため全貌を見ることは難しい。それでも、複数の群れが広大な範囲を飛び交い、時間が進むほど大きな集団となり、繰り広げられる圧巻の光景と、塒入り終了までの時間の長さ、塒入り後の喋り声がする範囲の広さから、相当なツバメが集まったことがわかった。 ※すぐ近くでイノシシの親子が出没しています。観察の際はくれぐれも注意してください。 |
7/26 日野用水堰 | 16514羽 | 晴 | ①~④でカウント。18:45から次々と飛んできて、塒上空はあっという間に無数のツバメが乱舞している。①から川をショートカットするように拝島側住宅地上空を飛んでくるツバメもたくさん確認できたが、19:05頃から③方向にコースを変える。それ以降②~④も来なくなり、終了が早かった。昭和記念公園の花火大会の影響ではないだろうか。 |
7/23 日野用水堰 | 18629羽 | 晴 | ①~④でカウント。18:40頃から西の空にツバメが湧くように現れ、途絶えることなく飛んでくる。今回もかなり高い高度。また、丘陵を飛んでくる群れがの手前で消える。塒に入るコースが別にあると思われる。19:10最終グループが通過して終了。 |
7/20 日野用水堰 | 11674羽 | 晴 | ①~④でカウント。初めから終わりまで、とても高い高度を飛んできた。双眼鏡も使い、担当範囲内を往来しながら必死で数える。19:20まで飛んできた。 |
7/17 日野用水堰 | 9869羽 | 晴 | 上流から塒に飛んでくるツバメを①~④でカウント。数えていない下流や他の方角からも飛んで来ているので、実際はもっと多くのツバメが塒入りしている。 |
7/13 多摩川中流 | 100羽 推定 | 曇 | 18:00から観察開始。ツバメは少しずつ来るものの、湾処への集結は見られない。19:00頃 川岸方面に数十羽単位の群れが見られたが、この地点の塒からは既に移動してしまったものと思われる。19:10猛禽が去っていき、直後ツバメたちが塒に移動する様子が見られた。 |
7/12 日野用水堰 | 10000羽~ 20000羽 推定 | 曇 | この地点での観察は初めて。17:45塒付近の電線に500羽超のツバメを確認。橋の上からの方が見やすいと判断し、18:00橋に上がる。橋中央辺りで観察していると、上流から飛来するツバメと、南側の丘陵方向に飛んで行くツバメどちらも多く見られ、橋の上で交錯しなかなか動向をつかめずにいたが、18:45頃から下流の塒に向かう無数のツバメを見ることが出来た。推定2万羽を観察したが、ツバメは南の丘陵地点から北の店舗前まで橋幅いっぱいに飛来するとのこと、また下流からも来ていることを勘案するとさらに多くのツバメが塒入りしているのではないかと推測される。 |
7/9 多摩大橋 | 312羽 (361羽上流へ) | 曇のち晴 | 18時前に立川側の堤防から観察し、川の上・住宅地ともに100羽程のツバメを確認したが、多摩大橋を下流方向に越えるツバメのカウント数は109羽のみ。そして今回も18:50頃から上流方向に橋を越えるツバメを③④地点で数多く観測した。塒の形成はなかったように思われる。 |
7/5 昭和堰 | 500羽 推定 | 曇のち雨 | 昭和堰塒を拝島側から観察。18:30に多方向から飛来するも、昭和堰には留まらず 川や丘陵伝いに下流方向へ飛んでいくツバメ多数。18:48上空を旋回していたツバメは昭和堰に塒入りし、18:54にはツバメを確認出来なくなった。雨も降り始めたのでここで観察終了する。 |
7/4 多摩川中流 | 100羽 推定 | 曇のち雨 | 18:00より観察を開始するも、2日前のようなツバメの集結は見られず。降雨となり雷鳴も聞こえてきたので、18:50に観察を中断した。帰り道18:55頃、50羽程度の群れが2回 塒付近に出現したのを、遠くから確認した。 |
7/2 多摩川中流 | 10000羽 推定 | 曇のち晴 | 18:30頃より集まり始め 18:45には湾処上空を飛び交い 19:00日没からヨシ・オギ・柳に入り始めた。日没後もまだ明るいせいか、19:25までは出入りする様子が見られた。とても美しい塒入りであった。 |
6/28 多摩大橋 | 57羽 (137羽上流へ) | 曇のち晴 | 多摩大橋より下流へ57羽をカウントした一方で、上流側に橋を越えるツバメを137羽確認し、ほとんどのツバメは上流へ向かったものと推測する。明るい時間にツミが小鳥を持って立川方向に飛んで行った。 |
6/21 多摩大橋 | 1442羽 | 晴のち曇 | ③④だけでのカウントにも関わらず1400羽超えていたので、塒にはもっと多く集まっていたはず。多摩大橋より上流に出ていくことはなく、みな多摩大橋の塒に入ったと思われる。昨年塒としていた中州のヨシはあまり復活していないが、日野側のヨシはみっちり生育している様子。 |
4/10 多摩大橋 | 30羽 | 曇 | 立川側より春塒観察。昨年の台風で流された中洲のヨシは復活が見られず。⑥から中洲上空に飛んでくるツバメを確認したが、最終的にどこに入ったのか不明。住宅地に行ったのかもしれない。 |
3/2 多摩大橋 | 0 | 晴 | ⑥で観察。早く帰還したツバメが飛んでくるかと待っていたが、まだ来なかった。暗くなってからムクドリ、セキレイの群れが一斉に飛び立ち、続いて大きな猛禽類が現れた。 |