梅雨空の下、子育て真っ最中のツバメたち。こちらは東京都小平市。ツバメとの縁が深いショッピングアーケードです。

毎年ツバメがやってくる小平駅前ショッピングセンターは、ツバメを惹きつけるものが揃っています。朝から晩まで続く人の往来は子育ての強い味方。頑丈なアーケードの中は強い陽射しや雨風も防げます。複数の古巣や人工巣は「ここは仲間が安全に子育てした場所だよ」というツバメへのメッセージとなっています。


そんなショッピングセンターでも、壁の改修工事を機に営巣するツバメが減ったり、カラスの攻撃を受けてヒナが巣立たない時期がありました。そこで商店街の方と相談し、2015年からカラス避けやフン受け、また人工巣を付けるなどの活動を始めました。すると2020年頃から営巣数が増え、ほとんどのヒナが巣立つようになりました。


私はこうしたフンや天敵対策を重ねるうち、なるべく見た目をシンプルで綺麗に仕上げることを心掛けるようになりました。ツバメの様子がわかりやすいことで多くの人に関心を持たれ、印象良くすることでツバメのいる風景を美しいと感じてもらえるからです。
人工巣を付けることになった場合は、フン受けやカラス避けの付け外しがしやすい位置に付けるようにしています。また、人の導線を外すようにしています。

7月半ばにもなると、巣場所を離れた移動中のツバメたちもショッピングセンターに寄っていきます。成鳥と幼鳥が集い、一緒に休息をしたり、一つ一つの巣を見て回ったりして、アーケードに賑やかな鳴き声が響きます。
商店街の方々はお客様や通行者へ配慮した注意喚起ポスターを掲示したり、2階にある喫茶店ポエムさんでは「つばめブレンド」(夏季限定)を販売しツバメがより愛されるような工夫もしています。


私はここに来るとホッとします。ツバメもきっとそうでしょう。(小川美奈子)
※ツバメを見学・撮影される際は、店舗の方や通行者の迷惑、またツバメの子育ての妨げとなりませんようご配慮をお願いいたします。
ご案内 小平駅前ショッピングセンターがNHK BSの番組『COOL JAPAN〜発掘!かっこいいニッポン〜』に登場します!
●初回放送日時:2026年7月10日(金) 午後9:15~
●テーマ:「鳥〜Birds〜」
●概要(番組ホームページより):外国人びっくり!日本人は鳥と近すぎる!?鳥カフェでは“インコ吸い”で香りを楽しむ。商店街では、数千キロを旅してきたツバメのためにフン受けやカラスよけまで設置。さらに鳴き声を言葉に置き換え、鳥の会話を解読しようとする研究も進んでいる。そして飛ぶ鳥の瞳に自動でピントを合わせる世界最先端のカメラ技術まで誕生。なぜ日本人はそこまで鳥に夢中なのか?その驚きの理由を探る。


