松屋銀座のツバメ - 無事巣立ちを願って

今年の銀座のツバメはやや増加の傾向が見られています。そのコロニーの主軸となっているのが老舗百貨店の銀座松屋さん。松屋さんの東館には1970年代から毎年ツバメが営巣し続け、銀座の象徴、夏の風物詩として、多くの人に親しまれてきました。

かつてはたくさんのツバメがいた銀座も、時代の移り変わりとともに巣が減っていき、2010年代後半には松屋さんを含む2ペア程になってしまいました。そこで、2019年から2022年にかけて、『銀座のツバメ』著者の金子凱彦さんと松屋東館に4個の人工巣を付けさせていただきました。今年はなんと、その4個全てにそれぞれ別のペアが営巣したのです。

そのうち2個の人工巣がある配送センターは、早朝から業者さんや職員の方が出入りする場所ですから、カラスが近付くタイミングもあまりなさそうですが、外向きで天敵から丸見えな位置にあるのは気になります。そこで松屋さんに相談し、カラス避けのヒモを付けさせていただきました。今回はフン受けもセットで付けました。

このようにヒモ張りをしてあることはカラス避けの効果だけではなく、ヒナが適したタイミングで巣立てるという点でも意味があります。ヒナが天敵避けに守られていない状態の巣では天敵が迫ってきた時、ヒナはろくに飛べないうちに慌てて巣から逃げ出すように巣立ってしまうことがありますから。

こちらは東館についている別の人工巣2個です。既に両方の人工巣から一番子が巣立っていきました。

職員の方々に立ち会っていただく中作業をしていると、いろいろな方からツバメについて質問をいただき、松屋銀座関係者の皆様がツバメを大事にされていることを改めて感じました。(小川美奈子)

※ツバメを見学の際は、職員や業者の方々のご迷惑となりませんよう、ご配慮をお願いいたします。

★今年の松屋銀座のプロジェクト「松屋の​地域共創~日本の​夏~」は「銀座のツバメ」をモチーフに展開。会期:2026年6月17日(水) ~7月14日(火)。会場:1階 正面口プロモーションスペース。