冬のあいだツバメの古巣をねぐらにするジョウビタキとイソヒヨドリ

冬のあいだ、空き家になっているツバメの古巣をちゃっかり使っている野鳥たちがいます。今日は3軒紹介します。

一軒目は一年前にも紹介させてもらった群馬県のジョウビタキ。ジョウビタキは、最近は日本でも繁殖している場所がありますが、多くはロシアから冬越しのため日本へやってきている渡り鳥です。この巣で冬を過ごすのは今年で三年目になるそうで、ツバメと同じように去年の場所を覚えていて戻ってくるのですね。なおジョウビタキがこの巣を使うのは夜眠る場所としてで、冬なのでヒナは育てません。

二件目はイソヒヨドリ。こちらの写真は岡山県のとあるお宅のツバメの古巣に居候しているイソヒヨドリのメスです。今年の10月に入ってから夜だけ巣に居るようになったそうです。イソヒヨドリは留鳥で、ツバメの子育ての時期にはヒナをさらうこともある天敵です。ただ、イソヒヨドリの習性はよく知りませんが、野鳥は一般的にはオスが縄張りを作ってメスを呼ぶので、この子は春になると、別の場所に行くのではないかと思います。

三件目はオスのイソヒヨドリ。広島県にあるこのお宅では、ツバメの人工巣の近くに巣台にも使える板を付けていました。すると2025年の12月から翌年5月まで、イソヒヨドリのオスがねぐらに使うようになってしまったそうです。この子は春になると家の周囲でさえずるようになり、そのせいもあってか、ツバメはやってこなかったということです。でも大家さんはイソヒヨドリに磯太郎と名前をつけて、大切にしてあげたということです。(写真の磯太郎はイメージです)

みなさんのお近くの古巣を、ぜひ秋冬の夜にのぞいてみてください。もし鳥がいたら、ツバメでも他の鳥でも、教えてもらえたらうれしいです。なお、スズメがツバメの巣にワラを詰めて自分の巣にしてしまうこともありますが、この行動はよく見られるので、今回はスズメ以外の野鳥がツバメの巣を利用した例を紹介しました。(神山和夫)