ツバメの巣は泥が壁によく付いていなかったり、乾燥しきって収縮したりすると、丸ごと落ちてしまうことがあります。そこで、板の表面に「ざらざら模様の凹凸」を作って泥を剥がれづらくした巣台を開発しました。
塗っているのは天然素材の壁材として知られている珪藻土です。珪藻土は調湿、消臭、抗菌、吸着等の利点から私たちの生活の様々なところで活用されています。
どんな具合にざらざらを付けたら巣作りに適するのか、いろいろな巣や壁を見たり、ツバメの巣作りを観察したり、自分でも泥を使って巣を作ったりして試作を繰り返しました。ツバメそれぞれ、泥の付け方、採ってくる泥の性質、混ぜる枯草の種類や分量は様々ですから、正解に辿り着くのは難しいものですが、テストの結果、珪藻土でざらざらを付けた方に効果が見られました。
テスト1 平らな板の表面に付けた泥 → 振動を与えると直ぐに剥がれ落ちてしまいました。
テスト2 珪藻土のざらざらした面に付けた泥 → 振動を与えても剥がれませんでした。
壁に直接作られた巣は、壁に付いている部分がそれほど多くない上、形が前に迫り出していて重みが前方に掛かりますので、落下や崩壊が起きやすい傾向があります。
その点、巣台に作られた巣は、巣台が巣の補助をしますので、長持ちする傾向が見られます。それは、一つの巣が何年にもわたってツバメたちに引き継がれ、たくさんのヒナが巣立つことにつながりますので、私たちは巣台の普及も取り組んでいきたいと思っています。
2025年はお試しキャンペーン価格(2200円)で販売をさせていただきます。その他、商品についての詳細はshopページにてご確認いただけます。
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※珪藻土の柔軟性があり振動があっても剥がれづらい性質をしていますが、釘打ちの際は珪藻土の面を叩かないようにご注意ください。
小川美奈子(Tsubame Japan)