一番子が巣立ったら、フン受けに溜まったフンを掃除しましょう

6月、あちらこちらの巣から、次々とヒナが巣立っています。

さて、一番子が巣立ち、自立をしたら、親鳥だけが2回目の子育てのために巣に留まります。この時、巣の中や巣回りの衛生状態が悪いと2回目の巣を変えることがありますから、親鳥は巣や巣回りのコンディションを良くして、2回目の子育てに入りたいと考えているようです。

そこで、このタイミング(★)でフン受けに溜まっている一番子のフンを掃除することをお薦めします。フンを溜めたままにしておくとダニやコバエが発生することもあるので、親鳥にしてみれば巣の近くは清潔であってほしいものでしょう。親鳥は2週間もじっと抱卵しつづけるのにムズムズするような状態では嫌でしょうし、我が子に害が及ぶのも避けたいでしょう。

速やかに2回目の子育てに入るためには、1回目と同じ巣を使えることが時間と労力の節約になります。気象条件も厳しくなる2回目の子育て。速やかに2回目の産卵ができることは、猛暑の中での子育てや、豪雨によりヒナが餓死してしまうリスクから回避することに繋がるのです。

そして、2番子も少しでも早い時期に巣立つことで、秋に渡っていくまでに丈夫な体づくりをする時間を得られます。

このような小さな箒&ちり取りセットが何かと便利です。

ちり取りを溜まったフンの下にグイっと差し込んで、フンが舞い散らないないように、そっと箒で集めてビニール袋にポイっ。雑巾で水拭きすると簡単にきれいになります。

★フン受けの掃除は一番子が巣立つのを待って行いましょう。巣立ち間際に手を出すと、ヒナが驚いて巣から飛び出し、地面に降りてしまったり大変危険です。

※巣の中も掃除するとよい場合もありますが、ツバメの巣は壊れやすいですし、既に2回目の卵を産み始めていることもありますから、このタイミングではむやみにいじらずに、2番子の巣立ち後に掃除する方が無難ではあります。巣の掃除については、ブログ【人工巣の掃除をしました】に記載しています。

(小川美奈子)