JR国立駅前に移設されている旧駅舎の人工巣に、秋になっても残っていたツバメたち。前回のブログに書いたように、9/2の夜にはまだ2羽が戻っていましたが、それも1羽になって、最後に姿を見たのは9/16でした。
1羽残っていた幼鳥。9/6撮影。
最後にきょうだいで過ごしたのは9月3日でした。
さて、ツバメが去ったあとは巣のお掃除をします。はじめにフンや巣材を取り出しました。巣材の下にはフケの粉がたくさんありますから、それをまき散らさないよう注意深く捨ててから、湿らせた紙で拭き取りました。木で作られた巣箱は小鳥が子育てに使った後に必ず掃除をしますが、ツバメの巣もそうしたほうが翌年の使用率が上がるように思います。ツバメは同じ巣を毎年使うので、できれば掃除をしてあげたほうがよいですが、ツバメが作った泥の巣は壊れやすいので、壊れそうなら掃除はやめておきましょう。国立の旧駅舎は、レールや壁、お気に入りの寝場所だったランプの根本に付いていたフンなどの汚れも掃除して、人工巣に新しいワラを詰め、来春のお迎え準備完了です。ワラは別のツバメやスズメに持って行かれそうなので、なくなったら詰め直しますが。
人工巣は国立市のご理解と協力を得て、設置させてもらっています。いつも脚立を貸していただいて、ありがとうございます。それから、掃除をしている30分くらいのあいだにも、通りがかりの方が5人も声を掛けてくれました。いつもツバメを見ていたそうです。見守ってくれた大勢の人たちと、ツバメの無事な旅路を願っています。(神山和夫)